大手コーヒーチェーンのTchibo(ハンブルク)が保険事業から昨年末で撤退していたことが18日、分かった。広報担当者は中核事業のコーヒー、ノンフード販売および大幅な成長が見込める電力・携帯電話サービス・旅行の販売に経営資源を集中するためと説明。保険事業をめぐり現在行われている裁判は今回の撤退と関係ないとしている。
\同社はGothaer子会社Asstelの保険商品を7年間、仲介してきた。その際、自らを「案内業者」と位置づけてもっぱら商品の宣伝を担当。関心を持った顧客は保険商品をAsstelから直接、購入してきた。Tchiboは登録や文書作成義務のある「代理店」の資格を取得していなかった。
\これに対し消費者センターなどはTchiboの業務は代理店に相当し資格の取得が必要だとして提訴、第1審のハンブルク地方裁判所はこの訴えを認める判決下した。現在はハンブルク高等裁判所で第2審の審理が行われている。同社の広報担当者はメディアの問い合わせに対し、裁判を最後まで行い法的問題を明確化したいとの立場を示した。
\ドイツではArag、Signal Iduna、HUK-CoburgなどAsstel以外の保険会社も小売店を通した自社商品の販売を試みたが、成功はしていない。
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