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2011/2/2

企業情報

―中国に合弁、モジュール生産能力倍増へ―

この記事の要約

独Schottの太陽電池子会社Schott Solar(マインツ)は1月26日、太陽電池モジュールの生産能力を2011年9月期中に倍増させる計画を発表した。中国にモジュール製造の合弁会社を設立。これに並行してモジュール生 […]

独Schottの太陽電池子会社Schott Solar(マインツ)は1月26日、太陽電池モジュールの生産能力を2011年9月期中に倍増させる計画を発表した。中国にモジュール製造の合弁会社を設立。これに並行してモジュール生産に必要なウエハーの生産能力も拡大する。大幅な増産体制を整えることで、コストを圧縮し競争力を向上させる狙いだ。

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中国の合弁会社は現地同業のHareon Solar Technology Co., Ltd.と共同で上海北部の太倉市に設立する。27日付『ハンデルスブラット』紙によると、Hareon Solarは51%を出資し経営権を掌握する。Schott Solarは同合弁でモジュールを当初300メガワット(MW)生産し、自社の世界生産能力をこれまでの400MWから830MWへと引き上げる。将来的には同合弁の生産能力を拡大する意向だ。

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ウエハーについては独イエナ工場の生産能力を上半期中にも500MWへと倍増。年1億2,500万枚を出荷できるようにする。

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Schott Solarが中国に合弁工場を設置する背景には同国が保護主義に傾いているという事情もある。同社のマルティン・ヘミング社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し「中国企業と手を組まない限り同国の太陽光発電プロジェクトに参加するチャンスはない」との認識を示した。

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