風力発電設備大手の独Repower(ハンブルク)がアジアメーカーからの部品調達を拡大する意向だ。業績が急速に悪化したことに対応。中国メーカーなどから低価格の部品を仕入れてコストを引き下げ、競争力を向上させる。同社のアンドレアス・ナオエン社長へのインタビューをもとに1月27日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\Repowerは2011年3月期の業績見通しを昨年12月に大きく引き下げた。予定していた受注を獲得できなかったことなどが響いた格好で、売上高を従来予測の15億~16億ユーロから12億5,000万ユーロ~13億5,000万ユーロに下方修正。売上高営業利益率も同7.5~8.5%から5~7%へと引き下げた。
\ナオエン社長は今後の業績拡大に向けてまた、将来性の高いサービス・保守事業と洋上風力発電事業を強化する考えを明らかにした。コンサルティング大手オリバー・ワイマンの調査によると、風力発電設備メーカーの多くはサービス・保守事業をなおざりにしているといい、同社のチャンスは大きいようだ。洋上風力発電事業については売上高に占める割合を2015年3月期までに3割程度へと引き上げる方針。
\このほか、ドイツの販売事業を分社化し、顧客のニーズにきめ細かく対応できる体制も構築。独市場シェアを今後3~4年で20%へと倍増させる意向だ。
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