経営難の眼鏡メーカーRodenstock(ミュンヘン)は1月25日、債権銀行団から4,000万ユーロの融資を受けることで合意したと発表した。これに伴い銀行団は同社の資本49%を取得。投資会社Bridgepointの出資比率は51%へと低下する。経営陣は今後、製品やブランドを整理統合するほか、中国、ロシア、ブラジルなど新興諸国で販売網を強化する。
\Rodenstockは1877年創業の高級眼鏡メーカーで、2004年に英投資会社Permiraが買収。Bridgepointは07年、PermiraからRodenstockを7億ユーロ強で譲り受けた。Rodenstockはその際の費用を転嫁されたため、有利子債務3億7,000万ユーロを抱え込み、財務が悪化。09年第1、第2四半期には経済・金融危機の影響もあり債務を契約通りに返済できない事態となり、銀行団との交渉を開始した。
\メディア報道によると、債務は現在も3億ユーロを超えるもようだ。企業年金の負担も大きく経営再建の道のりは険しいとみられている。
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