2009年に倒産した中堅化繊メーカーの独Trevira(ボービンゲン)は7日、タイの同業Indorama Venturesと伊Sinteramaが同社を買収すると発表した。今後はIndoramaとSinteramaの国際事業網を活用して業績拡大を目指す。取引は早ければ第1四半期中に成立する見通し。
\IndoramaとSinteramaは合弁会社を設立してTreviraを傘下に収める。出資比率はIndoramaが75%、Sinteramaが25%で、経営権はIndoramaが掌握する。
\Indoramaは年商23億ドルの大手ポリエステル繊維メーカー。一方、Sinteramaは売上規模が1億2,000万ユーロで、Trevira(同2億4,000万ユーロ)よりも小さい。
\Treviraはリストラに必要な資金2,500万ユーロの送金を親会社の印Reliance Groupから拒否されたことで09年6月に倒産。これを受け、ドイツの投資家が買収交渉に乗り出し同年8月には契約も結ばれたが、その後、取引価格をめぐる争いが原因で破談。管財人は2010年1月、社名を据え置いたままTreviraを新会社に移管し、売却先の模索を続けてきた。
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