農産物大手のKTG Agrar AG(ハンブルク)は4日、子会社のFZ-Foods AGが先ごろより倒産した冷凍食品大手Frenzel(ザクセン)を買収すると発表した。資本65%を取得する。取引金額は非公開。Frenzelのイェルク・シュピース社長が『ハンデルスブラット』紙に語ったところによると、取引金額は小さかったものの、同社は今後FZ-Foodsから1,000万ユーロ弱の事業資金を受け、経営再建を推進する。
\Frenzelは独冷凍食品市場でIglo、Frostaに次ぐ3位につけている。同社はオーストリアでの事業投資が失敗したことで財務が悪化。昨年は売上高が前年の6,000万ユーロから4,900万ユーロへと大幅に減少し、400万ユーロの赤字を計上した。1月半ばに会社更生手続きの適用をケムニッツ区裁判所に申請していた。
\KTG Agrarは今後、Frenzelのオーガニック冷凍食品事業を強化していく。急速な市場成長が見込まれるためで、自社の農産物をFrenzelに販売する考えのようだ。また、買収に伴う規模の効果を活用し物流コストを削減する。
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