欧州最大の産業用酵素メーカーNovozymes（デンマーク・バウスベア）が買収を模索している。製品の幅を広げ、競合の米DuPontなどに対抗する狙い。欧州事業を統括するラールス・ハンゼン氏への取材をもとに4日付『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版、FTD紙）』が報じた。
\産業用酵素は石油に代わる資源として期待されており、例えば砂糖から燃料のほか、繊維や樹脂を作ることを可能にする。このため市場の将来性は大きく、化学大手のDuPontは1月、デンマークの産業用酵素メーカーDaniscoを50億ユーロで買収し事業強化に乗り出した。
\Novozymesも買収を通した事業の拡大に取り組んでおり、昨年には独Merckの農業化学事業を2億1,000万ユーロで取得した。今後も産業廃棄物処理やバイオ製薬分野で買収候補を模索する。
\Novozymesは売上高利益率が22％と高く、今後も高い水準を維持する考え。このため買収対象は収益力の高い企業に制限する。
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