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2011/2/9

企業情報

本田技研工業―家庭用コージェネを独で発売へ―

この記事の要約

本田技研工業の英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは3日、ドイツのコージェネレーション(熱電併給)システム市場に参入すると発表した。暖房・給湯機器メーカーの独Vaillantと共同開発した家庭用小型コージェネ […]

本田技研工業の英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは3日、ドイツのコージェネレーション(熱電併給)システム市場に参入すると発表した。暖房・給湯機器メーカーの独Vaillantと共同開発した家庭用小型コージェネシステム「エコパワー1.0」を年央頃から市場投入する。販売はVaillantが担当し、主に一般の戸建て住宅向けとしての普及を目指す。

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エコパワー1.0は、ホンダの家庭用小型コージェネレーションユニットを、Vaillantの暖房・給湯ユニットと組み合わせたシステム。ホンダのユニットは新開発の天然ガスエンジンと正弦波インバーターを組み合わせ、家庭用に適した小型・軽量・高効率を実現している。また、静粛性に優れる。1キロワット(kW)の電力と2.5kWの熱を創出し、二酸化炭素(CO2)排出量を最大で約50%の低減できる。

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ドイツではコージェネションシステムを導入すると、電気税の免除や、エネルギー会社による電力買い取り支援などの補助を受けることができる。小型コージェネシステムは現在、レストランやホテルなどの小規模商業施設向けが主体となっているが、今後は一般家庭向けに1kWクラス以下の小型システムの普及が見込まれており、ホンダはエコパワー1.0の投入により市場開拓に乗り出した。

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