ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年1月の乗用車新車登録台数は前年同月比16.5%増の21万1,056台となり、2カ月連続で拡大した。新車買い替え補助金の反動はほぼ完全に消え去った格好で、大部分のブランドが増加している。
\最も好調だったブランドはボルボと三菱自動車で、それぞれ105.6%増の2,697台、105.0%増の2,364台と3ケタ台の伸びを記録した。スマート(74.4%増の2,320台)、アルファロメオ(67.1%増の827台)、スバル(63.5%増の592台)、マツダ(61.1%増の4,135台)も50%以上、増加している。
\一方、欧州市場から撤退予定のダイハツは65.9%減の186台と振るわなかった。また、シボレー(30.8%減の1,185台)、日産/インフィニティ(20.5%減の4,998台)、起亜(19.9%減の1,749台)、ホンダ(19.8%減の1,398台)、プジョー(13.1%減の5,474台)は2ケタ減となった。
\ドイツ車はすべて増加した。各ブランドの実績はポルシェが47.1%増の1,243台、BMW/Miniが31.4%増の1万8,287台、フォードが21.7%増の1万5,155台、フォルクスワーゲン(VW)が21.1%増の5万1,186台、メルセデスが18.0%増の1万6,901台、オペルが17.3%増の1万5,033台、アウディが11.4%増の1万4,308台。
\トヨタは33.1%増の5,759台と大幅に回復し、スズキも14.1%増の2,408台と好調だった。
\クラス別では超小型と小型車を除き前年同月の実績を軒並み上回った。新車に占めるディーゼル車の割合は48.0%、欧州排ガス基準「ユーロ5」対応車の割合は同92.8%で、新車の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートル当たり平均148.5グラムだった。社用車は全体の63.1%を占める。
\トラックはこれまでに引き続き好調で、34.1%増の1万8,704台に拡大した。また、オートバイは8.0%増の3,235台となり、増加へと転じた。
\一方、独自動車工業会(VDA)によると、1月の国内乗用車生産台数は41万1,600台で、前年同月から10%増加した。ドイツ車の輸出は10%増えて31万2,800台へと拡大。国内新車登録も同21%増の14万6,300台と平均(16.5%増)を上回る伸びを記録した。受注は国内が29%、国外が18%増加。国内受注残は27%増の43万5,300台に達し、1月としては2001年以来の高水準となった。
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