印刷機械大手の独Heidelberger Druckmaschinen(ハイデルベルク)が9日発表した2010年10-12月期(第3四半期)決算の営業損益は1,500万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(1,300万ユーロ)から改善した。景気回復のほか、コスト削減が奏功した格好。4-12月期は2,600万ユーロの赤字となったものの、経営陣は2011年3月通期では収支トントンまで改善すると見込んでいる。
\第3四半期の売上高は前年同期比19%増の6億8,700万ユーロに拡大した。全体を強く押し上げたのは中国。そのほかドイツと英国も好調だった。米国市場にも回復の兆しが出てきたという。
\受注高は6億8,400万ユーロで、12%増加した。全事業部門と世界の全地域で拡大している。
\最終損益は前年同期の赤字(1,100万ユーロ)から1,000万ユーロの黒字へと転換した。4-12月期の赤字幅が7,800万ユーロと大きいため、2011年3月期は赤字となる見通し。
\同社はこの日、デジタル印刷機械分野で模索している提携先について3月末までに発表できるとの見通しを明らかにした。
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