流通大手の独Metroがインド事業を仕切り直す。業者向け事業のCash & Carryが現地進出から7年経った現在も黒字転換を果たしていないためで、事業のあり方を抜本的に改める意向だ。店舗数も2015年までに現在の8カ所から50カ所へと増やし、売上高を2億ユーロから15億ユーロ以上に引き上げる。同社のコルデス社長が9日、デリーで明らかにした。
\インドのCash & Carry店はこれまで、売り場の平均面積が平均7,500平方メートルと大きく、不動産も同社が所有していた。だが、不動産価格が極めて高いため、これはコストの膨張につながり利益を圧迫してきた。今後開設する店舗では面積を5,000平方メートル以下に縮小、不動産も賃借に切り替える。
\現地の文化や生活習慣を軽視してきたことも業績の足かせとなっていた。例えばインドの青果商は商品を屋外で仕入れるのを好むにも関わらず、同社は屋内の売り場で販売してきた。また、地域ごとの文化の差を見落としていた。今後はこうした事情にも注意を払うとしている。
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