ドイツ機械工業連盟(VDMA)は10日、2010年の業界生産高が前年比で実質8.8%増加し、予想成長率(6%)を大きく上回ったと発表した。国内外からの需要が急速に回復したためで、工場稼働率は前年の72.5%から79.8%へと上昇。業界売上高も前年の1,611億ユーロから1,740億ユーロへと8%拡大した。2011年は生産成長率で実質10%を見込む。
\2010年の受注高は実質36%増加した。国外が39%増と特に好調で全体をけん引。国内も29%の伸びを記録した。
\輸出高は1,230億ユーロ(推定)で、前年の1,109億ユーロから9.1%増加した。売り上げに占める輸出の割合は前年の73.6%から74.8%へと上昇している。輸出額が最も大きかったのは中国向けで、1~11月の11カ月間の実績は前年同期の103億ユーロから137億ユーロへと33%増加した。2位は米国向け(90億ユーロ)で、以下フランス(72億ユーロ)、ロシア(52億ユーロ)、イタリア(49億ユーロ)が続く。
\一方、2010年12月の業界受注高は前年同月比で実質44%増加した。国外が46%増、国内が38%増。大型受注などによる統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみても、10~12月は前年同期を40%上回った(内訳は国外が40%増、国内が29%増)。
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