ドイツ連邦カルテル庁は10日、消防車メーカー4社が国内市場で違法なカルテルを結んでいた事件で捜査の終了した3社に対し総額2,050万ユーロの課徴金支払いを命じたと発表した。カルテルをほう助していたスイスの会計事務所にも課徴金を科す。
\カルテルに参加していたメーカーは独Albert Ziegler GmbH & Co. KG、同Schlingmann GmbH & Co. KG、墺Rosenbauer-Gruppeと、社名が未公開の企業の計4社。4社は少なくとも2001年以降、定期的な会合を通して販売価格と販売量を調整し、顧客の自治体に損害を与えてきた。
\調整に当たっては会計事務所が各社の販売データをリスト化。チューリヒ空港内で定期的な会合を開き、カルテルの取り決めが守られているかどうかを関係各社でチェックしてきた。また、自治体が実施する入札に当たっては応札条件を事前に示し合ってきた。
\カルテルは匿名の通報で発覚し、同庁は2009年5月から2010年7月にかけて計4回の立ち入り捜査を実施。そのうち2回はオーストリアも対象に加えた。カルテルに関与した役員、社員に対するカルテル庁の捜査結果はすでに検察当局に送付されており、関係者は刑罰を受ける可能性もある。
\