高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)が16日発表した2010年12月期決算の最終損益は46億7,400万ユーロの黒字となり、前期の赤字(26億4,400万ユーロ)から大幅に改善した。中国販売が好調だったほか、コスト削減プログラムと操業短縮もプラスに働いた。経営陣は株主総会で復配を提案する意向だ。
\売上高は977億6,100万ユーロで、前期から24%増加した。金融サービスを含むすべての部門で増収を確保。乗用車、トラック、バンの3部門では成長率が20~30%台に達した。
\営業損益(EBITベース)は72億7,400万ユーロの黒字で、前期の赤字(15億1,300万ユーロ)からV字回復を果たした。すべての部門が利益を計上している。
\経営陣は今期も増収増益を見込む。ただ、原料費高騰と投資額引き上げの影響で利益率が圧迫される恐れがあるとしている。
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