スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が17日発表した2010年12月期決算の最終利益は25億6,100万米ドルとなり、前期から12%減少した。金融経済危機が響いた格好。ただ、第4四半期の10~12月は業績が大幅に改善しており、経営陣は増配方針を打ち出した。2011年も好調が続くと見込んでいる。
\2010年12月期の売上高は326億8,100万ドルで、前期を1%下回った。営業利益(EBITベース)は7%減の38億1,800万ドルと後退幅が大きく、売上高営業利益率は13.0%から12.1%へと落ち込んだ。
\一方、10-12月期は最終利益が前年同期比30%増の7億ドルと好調で、売上高とEBITもそれぞれ5%増の91億7,900万ドル、23%増の9億7,800万ドルへと拡大。新規受注高は17%増の87億5,200万ドルに上った。競合の独Siemens、米General Electric(GE)も10-12月期に利益が大きく上向いている。
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