スイス保険最大手のZurich Financial Services(チューリヒ)は22日、スペイン最大手銀行Banco Santanderから中南米の保険部門の株式51%を総額16億7,000万ドルで取得することで合意したと発表した。同時に、Santanderと中南米での保険商品販売で提携することも明らかにした。これにより急成長する同地域での基盤強化を図る。
\取得対象となるのは、Santanderがブラジル、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ウルグアイで展開する保険・年金事業。同事業は2010年に3億2,800万ドルの純利益を計上し、保険料収入は前年比約30%増の19億ドルに達した。
\販売提携はSantanderが中南米に持つ5,600支店を通じて、Zurich Financialの商品を販売するという内容で、提携期間は25年。
\Zurich Financialは、一連の取引により中南米事業がグループ売上高に占める割合は倍増し、8%に達すると見込んでいる。
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