ドイツ最大の通販会社Otto(ハンブルク)は16日、2011年2月通期決算の売上高が前期比12%増の21億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。競合Quelleの消滅のほか、オンラインショップ事業が30%の増収となったことが大きい。同社は今後、ネット通販の品ぞろえを強化し、独市場最大手のAmazonを追撃する意向だ。
\ドイツではネット通販が急速に拡大しており、昨年は市場成長率で18%を記録。店舗小売市場の成長率2.3%を大幅に上回った。Ottoでも電話や葉書を通した従来型通販の縮小が続くのに反比例して、オンライン販売が急成長しており、11年2月期は売り上げに占める割合が前期の62%から70%へと拡大する。
\ネット販売の強化に向けてはITなどの専門家を今後100人以上、新規採用し、販売サイトの魅力を高めていく。Amazonのドイツ売上高は推定25億~28億ユーロ。Ottoのライナー・ヒレブラント社長は「
\わが社はファッションとライフスタイルの分野ではすでに最大手となっている」と述べ、ネット通販市場全体でも最大手となることに意欲を示した。
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