ドイツ連邦統計局が2月24日発表した連邦(国)、州、市町村、社会保険機関の2010年の財政赤字は国内総生産(GDP)に対する比率が3.3%となり、ユーロ加盟国に義務づけられた3%の上限枠を5年ぶりに突破した。金融機関の救済と景気対策で財政支出が膨らんだことが響いた。景気が好調に推移しているため、今年は3%ルールを再び遵守できると予想されている。政府は2.5%を見込む。
\財政赤字額が最も大きく膨らんだのは連邦で、09年の393億ユーロから573億ユーロへと180億ユーロ拡大した。また、連邦に比べ額は小さいものの市町村は前年の2.5倍の100億ユーロに拡大した。州は174億ユーロで、前年から11億ユーロ増。一方、社会保険機関は30億ユーロの黒字となり、前年の赤字113億ユーロから大幅に改善した。
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