欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/3/2

総合 - ドイツ経済ニュース

1月輸入物価11.8%上昇、上げ幅は3カ月連続で10%超に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が2月28日発表した2011年1月の輸入物価指数は前年同月比で11.8%上昇した。上げ幅は前月の12.0%をやや下回ったものの、3カ月連続で10%を突破。今後、川下の生産物価や消費者物価を押し上げていくこ […]

ドイツ連邦統計局が2月28日発表した2011年1月の輸入物価指数は前年同月比で11.8%上昇した。上げ幅は前月の12.0%をやや下回ったものの、3カ月連続で10%を突破。今後、川下の生産物価や消費者物価を押し上げていくことが懸念される。前月比の輸入物価上昇率も1.5%と大きかった。

\

同物価を最も強く押し上げているのはエネルギーで、前年同月比の上げ幅は31.5%(前月比は3.1%)に達した。原油は同33.2%(同4.2%)、石油製品は31.0%(3.2%)、天然ガスは29.7%(1.8%)。原油と石油製品を除いた輸入物価の上昇率は9.3%(1.2%)だった。

\

金属・鉱石も上げ幅が大きく鉄鉱石は99.1%(2.6%)、粗鉄・鉄鋼・鉄合金は31.1%(4.1%)、非鉄金属鉱石は29.7%(1.9%)を記録した。非鉄金属(半製品を含む)は29.1%(3.1%)で、ニッケルが46.1%(7.1%)、粗銅が36.2%(3.8%)、アルミナが27.6%(5.0%)だった。

\

化学製品では肥料が前年同月比で44.1%、化学基礎原料が同16.5%の幅で上昇した。また、食料品ではコーヒー生豆と穀物の上げ幅がこれまで同様大きく、前年同月比でそれぞれ71.8%(前月比7.8%)、65.2%(同5.0%)に達した。

\

1月の輸出物価は前年同月比で5.4%上昇し、1982年4月以来およそ29年ぶりの上げ幅となった。前月比でも0.8%上がっている。

\