自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)が炭素製品大手SGL Carbonの株式8.18%を取得したことが2月28日、分かった。SGLは高級車大手BMWと車両軽量化につながる炭素繊維素材の開発・生産で戦略提携しており、VWの資本参加は憶測を呼んでいる。
\VWはSGL株を25日付で取得した。そのうちの4.43%は州立銀行LBBWの投資子会社Sued-Kapitalbeteiligungs-Gesellschaftから譲り受けている。同日の終値をもとに算出すると、取引総額は約1億3,600万ユーロに上る。
\VWは今回の株式取得をあくまで金融投資だと強調。また現時点で出資比率引き上げの計画はないとしている。だが、同社は以前から炭素繊維素材の投入に意欲を示しており、今後の事業戦略をにらんだ措置とみられている。
\SGLにはBMWの筆頭株主であるクヴァント家の投資会社Skion(出資比率22.25%)と機械大手Voith(同5.12%)も出資している。VWは今回の取引のよりSkionに次ぐ第2位株主となった。
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