独2位銀行のCommerzbank(フランクフルト)は2月23日の決算発表で、金融危機の際に国から注入された資金の返済を年内に開始する方針を明らかにした。「匿名出資(Stille Einlage)」の形で受けた支援金の10%以上を返済するとしている。
\同行はDresdner Bank買収と金融危機の影響で財務力が低下し、政府傘下の金融市場安定化基金(Soffin)から総額182億ユーロの資本注入を受けた。内訳は匿名出資が164億ユーロで、残り18億ユーロは株式25%プラス1株。政府が早期返済を要求していることもあり、今回の決定を下したもようだ。
\同日発表した2010年12月通期決算の最終損益は14億3,000万ユーロの黒字で、前期の赤字(45億3,700万ユーロ)から好転した。貸倒引当金が40%減の25億ユーロまで縮小したことで収益が改善。営業損益も22億7,000万ユーロの赤字から13億8,600万ユーロの黒字へと転換した。
\2011年12月期は営業利益で大幅拡大、2012年12月期は同40億ユーロを目指す。
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