米情報管理ソリューションのEMCは2月22日、欧州主要5カ国のクラウドコンピューティング市場予測を発表した。それによると、需要が順調に拡大した場合、ドイツ、フランス、イタリア、英国、スペインの5カ国における経済効果は2015年までに計7,630億ユーロに達する見通しだ。調査は英民間調査機関の経済ビジネスリサーチセンター(Cebr)がEMCの委託を受けて実施した。
\業界別では小売・ロジスティック・ホテル業界で導入効果が最も高く、5カ国で計2,330億ユーロに達すると試算。そのうち、プライベートクラウドとハイブリッドクラウドによる効果が全体の77%を占める。
\一方、ドイツでは金融業界がクラウドコンピューティングの恩恵を最も強く受ける見通しで、ITコストの削減効果(181億ユーロ)を含めると経済効果は585億ユーロに達するという。金融に次いでは小売・ロジスティック・ホテル業界(計555億ユーロ)、製造業(393億ユーロ)で効果が大きい。
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