風力発電設備大手の独Nordex(ハンブルク)が部品メーカーに値下げを要求する意向だ。業界の設備過剰と競争激化を背景に製品価格が下落していることに対応する狙い。同社のトーマス・リヒテリッヒ社長が7日発行『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙掲載のインタビュー記事で明らかにした。
\風力発電設備市場では2年前から競争が急速に激化、中国市場には約70社が新規参入した。この間、Nordex、Siemens、General Electric(GE)、Vestasなどの有力メーカーは将来の需要拡大を見込んで工場を新設しており、生産能力は需要を上回っている。米国では価格が20%低下し、Nordexの売上高は2009年の12億ユーロから2010年には9億7,200万ユーロへと大きく低下した。
\同社の内製率は約50%と競合に比べて低い。このため、部品調達価格を引き下げることで、価格競争で優位に立てるとみている。
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