電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が中国の風力タービン市場攻略に向けて投資を拡大する。同社の再生可能エネルギー部門を統括するルネ・ウムラウフト氏が3日付の『フィナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙で明らかにした。
\中国の風力発電設備市場は成長が目覚ましく、2009年と10年上半期だけで計21.6ギガワット(GW)の設備が新設された。Siemensは現在、上海に建設した風力発電設備工場の本格稼働を控え、販売網の構築を急いでいる。
\ただ、中国市場では政府補助金を受ける現地企業60~70社が競争を繰り広げており、外国メーカーの参入は容易でない。同国のニーズに見合った発電設備を開発するほか、現地メーカーとの価格競争に勝ち抜く必要もあり、当面はコストがかさむ見通しだ。
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