ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年2月の乗用車新車登録台数は前年同月比15.2%増の22万4,426台となり、3カ月連続で拡大した。景気回復のほか、新車購入補助金の終了に伴う反動が完全になくなったことが大きい。超小型車を除くすべての部門で販売が増加。オフロード車とキャンピングカーは約60%、ミニバンとアッパークラス車も約50%の伸びを記録した。
\登録台数の伸び率が最も大きかったブランドはLadaで、前年同月比112.4%増の427台に達した。これにスバル(86.1%増の871台)、ポルシェ(71.9%増の1,157台)、アルファロメオ(62.2%増の863台)、シボレー(61.0%増の2,337台)が続く。
\ドイツ車はすべてのブランドで増加した。各ブランドの実績はスマートが24.4%増の1,971台、BMW/ミニが20.8%増の1万8,879台、オペルが19.8%増の1万7,917台、アウディが16.4%増の1万7,121台、メルセデスが11.1%増の1万7,906台、フォードが10.4%増の1万5,939台、フォルクスワーゲン(VW)が5.8%増の4万8,897台。
\日本車は欧州市場からの撤退を決めたダイハツが19.2%減の232台と振るわなかったものの、それ以外はすべて販売を伸ばした。三菱は40.0%増の2,703台、トヨタ/レクサスは38.0%増の6,404台、ホンダは34.1%増の3,274台、スズキは30.0%増の2,755台、日産/インフィニティは18.4%増の5,649台、マツダは16.3%増の2,753台。韓国勢は起亜が40.2%増の2,528台、現代が36.5%増の7,627台だった。
\フランス車はルノー/ダチアが39.7%増の1万3,444台と好調だったが、シトロエンとプジョーはそれぞれ15.0%減の4,019台、6.9%減の5,498台へと落ち込んだ。このほかの欧州の主要ブランドはボルボが53.1%増の2,602台、セアトが6.4%増の3,717台、フィアットが4.0%増の5,222台、スコダが2.9%増の1万216台となっている。
\新車登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートル当たり平均147.8グラムで、前月の148.5グラムから0.7グラム低下した。欧州排ガス基準「ユーロ5」に対応した車両の割合は同92.8%から94.3%へと上昇している。社用車の割合は60.3%、ディーゼル車の割合は46.3%だった。
\トラックはこれまでに引き続き好調で、35.3%増の1万9,072台を記録した。また、オートバイは51.1%増の8,051台となり、2カ月連続で拡大した。
\一方、独自動車工業会(VDA)によると、2月の乗用車国内生産台数は50万6,300台で、前年同月から12%増加した。輸出は9%増の37万7,800台に拡大している。
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