ソニーのゲーム機「プレイステーション3(PS3)」に搭載されたブルーレイドライブは自社の特許を侵害しているとして韓国のLG電子が欧州特許庁(EPO)に提訴した係争で、オランダのデン・ハーグにある民事裁判所がPS3の欧州輸入を禁止する仮処分命令を下した。1日付英『ガーディアン』紙の報道で分かった。ソニーは事実を追認。LGはコメントを控えている。
\同裁判所の命令を受け、欧州に輸入されたPS3は現在、通関できなくなっている。欧州の輸入量は週10万台。仮差し止めの期間は10日だが、延長されると同ゲーム機の欧州供給に大きな影響が出るのは確実で、ソニーは仮差し止めの撤回を求める意向だ。
\今回の係争の発端となったのはソニーがLGを相手取って昨年12月に米国で起こした訴訟。LGの携帯電話機が自社の特許を侵害しているとして米国際貿易委員会(ITC)に同国での販売禁止を申請した。これに対しLGは今年2月に逆提訴したほか、欧州でも訴訟を起こし、今回の仮処分命令につながった。
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