独自動車大手Daimlerと英エンジン大手Rolls-Royceは9日、独エンジンメーカーのTognumに共同での買収を提案したと発表した。両社は均等出資の合弁会社を設立し、同社を通じてTognumの全株式を公開買い付け(TOB)で取得する計画だ。
\DaimlerはTognumに28.4%を出資している。合弁会社は残り株を1株あたり24ユーロで買い取る。同価格は買収観測が浮上する前日(4日)の終値に30%を上乗せした水準。Tognumの価値を総額約32億ユーロと評価した形になる。
\合弁会社にはDaimlerがすでに保有する株式が移管される。また、Rolls-Royceの船舶用エンジン部門も組み入れる。DaimlerとRolls-Royceは株式50%以上の取得をTOB成立の条件としている。
\Tognumはトラック、船舶や防衛産業向けの大型エンジンに強みを持つメーカー。DaimlerとRolls-Royceは、新興市場での大型エンジンに対する需要増大をにらみ、同社を傘下に加えたい考えだ。
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