エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)が同業Vattenfall(スウェーデン)のフィンランド事業買収に意欲を示している。Eonの現地子会社社長が10日、フィンランド国営放送(YLE)に対し明らかにした。「Vattenfallの全フィンランド事業に関心がある」としている。
\Vattenfallは中核事業から外れた国外の設備を放出する方針を打ち出している。ロイター通信によると、フィンランドとポーランド、デンマークにある戦略的な意味を持たない資産を売却する方針で、すでにドイツ銀行に売却先の模索を委託したという。
\Vattenfallはフィンランドに39万人の顧客を持つ。同国での市場シェアは12%で、2009年には6億1,500万ユーロを売り上げた。資産規模10億ユーロの送電網を持つ。
\Eonのフィンランド事業は顧客数が11万人、売上高が1億6,000万ユーロ。同国に原子力発電所を建設するコンソーシアムFennovoimaには34%出資している。
\