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2011/3/16

企業情報

Eon AG―2010年は30%の最終減益に―

この記事の要約

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)が9日発表した2010年決算の最終利益は58億ユーロとなり、前年から30%減少した。南欧事業を中心に26億ユーロの減損処理を行ったほか、天然ガス調達価格の高止まりが響いた。前年 […]

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)が9日発表した2010年決算の最終利益は58億ユーロとなり、前年から30%減少した。南欧事業を中心に26億ユーロの減損処理を行ったほか、天然ガス調達価格の高止まりが響いた。前年は独電力網と子会社Thuegaの売却で利益が押し上げられていたという事情も大きい。売上高は16%増の929億ユーロ、特殊要因を除いた実質営業利益(EBITDAベース)は3%増の133億ユーロだった。

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同社は天然ガスを露Gazpromから長期契約で調達している。一方、市場ではガス価格が大幅に下落しており、Gazpromからの割高な調達はEonの利益を圧迫した。

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今年はガス事業のほか、電力卸価格の下落と、ドイツの原発稼働延長に伴い導入された核燃料税も利益を押し下げる見通しで、経営陣は実質営業利益(EBITDA)が昨年の133億ユーロから112億~119億ユーロ、同最終利益が49億ユーロから33億~40億ユーロに低下すると見込んでいる。

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