独樹脂加工業界全国連盟(GKV)が9日発表した2010年の業界売上高は前年比14.0%増の513億ユーロとなり、経済危機前の08年水準までほぼ回復した。業界企業の72%は今年も売り上げが拡大すると見込んでおり、今後の見通しはおおむね明るい。ただ、原料高を受け利益が圧迫されることを懸念する企業も増えている。
\2010年は業界のすべての部門で売上高が拡大した。増加幅が最も大きかったのは自動車・電機・機械向けの「技術部品」で、22.7%増の119億ユーロを記録。包装材(14.0%増の122億ユーロ)、家庭用品・非耐久消費財・医療用品・スポーツ余暇用品(14.6%増の164億ユーロ)も2ケタ成長を確保した。一方、建材は09年の落ち込みが小さかったこともあり、5.0%増の108億ユーロと増加率が小さかった。
\業界企業数は2,650社となり、約5%減少した。経済危機の影響がやや時間をおいて現れた格好。特に小規模企業が数多く消滅したという。
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