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2011/3/23

企業情報

Draegerwerk AG & Co. KGaA―防毒マスク・医療機器など支援の意向―

この記事の要約

医療機器・防災用品メーカーの独Draegerwerk(リューベック)は16日の決算発表で、地震被害や原発事故に直面する日本に支援を行う準備を進めていることを明らかにした。防毒マスクと防御服のほか、地震で被害を受けた病院に […]

医療機器・防災用品メーカーの独Draegerwerk(リューベック)は16日の決算発表で、地震被害や原発事故に直面する日本に支援を行う準備を進めていることを明らかにした。防毒マスクと防御服のほか、地震で被害を受けた病院に医療機器を提供したい考えだ。ただ、日本の当局からの要請はこれまでのところないという。

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原発事故を受け、同社はすでに日本にある販売・サービス拠点を東京から大阪に移転。社員161人が移動した。現在は救助活動などへの支援を申し出ている。

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Draegerwerkが同日発表した2010年決算の売上高は前年比13.9%増の21億7,730万ユーロとなり、過去最高を更新した。アジア、アメリカ事業が好調なほか、第4四半期の受注が予想を上回ったことが大きく、最終利益は222.8%増の1億480万ユーロへと拡大した。営業利益(EBIT)は140.6%増の1億9,280万ユーロ。

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部門別の業績をみると、主力の医療機器は売上高が16.7%増の14億7,200万ユーロで、EBITは143.3%増の1億8,660万ユーロ。防災用品は売上高が9.9%増の7億3,170万ユーロ、EBITが102.3%増の6,100万ユーロだった。

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