風力発電設備大手のNordex(ハンブルク)は28日、中国で提携先を模索していることを明らかにした。現地企業と手を組まないと同国の再生可能エネルギー・プロジェクトを落札できないという事情があるためで、年内にも合弁事業を立ち上げたいとしている。
\同社は中国に工場を構えているものの、現地企業と提携していないため、事業が軌道に乗っていない。競合の独Siemens、米General Electric(GE)はすでに現地合弁会社を設立しており、Nordexも追随する意向だ。
\合弁を実現した場合、Nordexは出資比率を50%未満に抑える考えだ。現地企業が過半数資本を保持していないと、合弁会社が現地企業とみなされず、プロジェクト入札で不利になるという事情が背景にある。
\同社は29日、株式公開(IPO)を実施し、約5,600万ユーロを調達した。公開益は次世代タービンの研究・開発などに投じる。
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