特殊コンクリートメーカーのDucon（メルフェルデン・ヴァルドルフ）が日本市場参入に期待を示している。東日本大震災と原発事故を受け、同社製品の潜在需要が大きいと判断したためだ。シュテファン・ハウザー社長への取材をもとに24日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社は2004年設立の新興企業で、地震や航空機の衝突、銃撃などに耐える強靭性コンクリートを製造・開発している。軽量であるにもかかわらず銃撃や爆破テロに持ちこたえる製品を手がけており、アフガニスタンの首都カブールにあるドイツ大使館の防御壁には同社のコンクリートが使われている。顧客には国防軍、欧州中央銀行（ECB）などの公的機関のほか、アウディ、ダウケミカル、IBMなどの大手企業も名を連ねる。米軍も同社製品に強い関心を示しており、現在建設中の新ワールドトレードセンタービル（ニューヨーク）に採用される可能性もあるという。
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