電通は24日、ドイツ事業を再編すると発表した。同国での事業拡大に向けた措置で、傘下の広告会社「カイエン・ドイツ社(Cayenne Duesseldorf GmbH)」は同日付けで「電通デュッセルドルフ(Dentsu Duesseldorf GmbH)」に社名変更した。
\電通は昨年6月、欧州事業の再編・強化の一環としてカイエン・ドイツ社への出資比率を従来の60%から100%に引き上げたほか、今年1月には現地の独立系デジタル・エージェンシー「ソーシャル・シンカーズ社(Social Thinkers GmbH)」を買収した。今回の事業再編ではカイエン・ドイツ社を電通デュッセルドルフに社名変更すると同時に、ソーシャル・シンカーズ社を電通デュッセルドルフに統合する。
\電通デュッセルドルフはこれらの措置により、広告主からのニーズが高まっているデジタル領域を含む統合的かつ戦略的な広告コミュニケーション・サービスを提供できる総合広告会社となる。また、今後は電通グループのデジタル領域におけるグローバル化を推進するために、電通が日本で開発したスマートフォン向けのARアプリケーション「iButterfly(アイバタフライ)」や「Scan it(スキャンイット)」などをドイツの広告主向けに提供していく。
\