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2011/3/30

経済産業情報

独自動車メーカーが操短検討、日本の震災で

この記事の要約

ドイツの自動車メーカーが操業短縮を検討している。東日本大震災の影響で部品を確保できない恐れが出ているためで、労働局にはすでに問い合わせが入っているという。24日付『南ドイツ新聞』が連邦雇用庁(BA)の広報担当者の発言とし […]

ドイツの自動車メーカーが操業短縮を検討している。東日本大震災の影響で部品を確保できない恐れが出ているためで、労働局にはすでに問い合わせが入っているという。24日付『南ドイツ新聞』が連邦雇用庁(BA)の広報担当者の発言として報じた。

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同国の自動車メーカーには在庫があるため、しばらくは生産を続けられるものの、日本の部品メーカーの生産再開が遅れると、遅かれ早かれ減産や生産停止に追い込まれる。オペルではすでに21、22日の両日、独アイゼナハ工場の生産シフト数を削減したほか、スペイン工場の操業を一時的に停止した。フォルクスワーゲン(VW)は危機対策本部を設置し、代わりの調達先を模索している。

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一方、ロイター通信によると、大手自動車部品メーカーは完成車メーカーほど状況が切迫していないもようだ。日本からの部品調達と日本の完成車メーカーへの納入規模が比較的小さいためで、ZFフリードリヒスハーフェンの広報担当者は操短の必要性は生じないとの見通しを示した。ボッシュは部品調達がひっ迫しても当面は労働時間口座の取り崩しや有給休暇の消化で対応できるとしている。

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