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2011/4/6

総合 - ドイツ経済ニュース

家庭ごみの分別を変更へ、改正法案を閣議承認

この記事の要約

ドイツ政府は3月30日の閣議で、循環経済法改正案を承認した。同法案は欧州連合(EU)指令を国内法に転換するもので、家庭ごみの分別方法を変更することで資源ごみのリサイクリング比率を向上させることが狙い。今後、州の代表で構成 […]

ドイツ政府は3月30日の閣議で、循環経済法改正案を承認した。同法案は欧州連合(EU)指令を国内法に転換するもので、家庭ごみの分別方法を変更することで資源ごみのリサイクリング比率を向上させることが狙い。今後、州の代表で構成される連邦参議院(上院)と連邦議会(下院)で審議され、2015年までに施行される。

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分別回収されている資源ごみは現在、古紙、包装容器、空き瓶および生ごみに限られている。資源ごみであっても包装容器以外の金属、プラスチックは一般ごみとして回収・廃棄され、有効活用されていない。

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政府はこうした現状を改め、将来は生ごみ、古紙、金属、プラスチック、空き瓶のカテゴリーで分別回収する方針。これにより、リサイクリング作業が簡素化されるほか、資源の再生比率も高まるとみている。家庭ごみの再生率で2020年までに65%を達成する計画だ。空き瓶と古紙では08年時点で再生率が100%に達している。

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