建設大手の独Bilfinger Berger(マンハイム)は3月30日の決算発表で、ドイツが原発廃止政策を加速すれば同社の利益につながるとの見方を示した。建設、サービスの両面で需要が見込めるとしている。
\Bilfinger Bergerは現在、国内原発の大半で保守・点検サービスを手がけている。同売上高は2,000万ユーロ。廃炉となっても、その後数年は保守・点検が必要なため、需要は当面なくならないという。建設面では石炭・ガス発電所の設備更新と高圧送電網の建設需要が拡大するとみている。
\同社の2010年決算の売上高は前年比5%増の81億2,300万ユーロに拡大した。売り上げの約80%をサービス事業が占めた。営業利益(EBIT)は98%増の3億4,300万ユーロ、最終利益は103%増の2億8,400万ユーロ。今年は内部成長ベースの売上高とEBITで横ばい以上を見込む。
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