自動車用電子部品メーカーの独Preh(バート・ノイシュタット・アン・デア・ザーレ)は8日、中国同業のJoyson Investment Holdingが同社を買収すると発表した。JoysonはPrehの100%親会社である独投資会社Deutsche Beteiligungs AGから74.9%を取得する方向。取引は中国当局の承認を経て成立する。取引金額は公表しないことで合意した。
\Prehはエアコンやカーラジオの操作パネルなどを生産している。従業員数は2,500人強で、昨年は3億5,100万ユーロを売り上げた。取引先の自動車メーカーの要請を受け、事業の国際化を推進しており、ポルトガル、メキシコ、ルーマニアに工場を持つ。
\中国ではJoysonとの合弁会社を昨年8月に設立した。Prehのミヒャエル・レスニック社長は独『ハンデルスブラット』紙に対し、Joysonの傘下に入ることで同国市場の開拓を加速し、事業の国際化を強化できるとの見方を示した。
\Joysonは自動車部門の従業員数が1,800人、同売上高が1億9,800万ユーロ。Prehを買収することで、技術力を向上させる意向だ。
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