貯蓄銀行の頂点団体である独貯蓄銀行・振替銀行連合会(DSGV)は7日、ファンド会社Dekabankを傘下に収めることで州立銀行の代表と合意したと発表した。州立銀行が保有するDekabankの資本合わせて50%を取得し、完全傘下に収める。取引金額は計23億ユーロで、貯蓄銀行グループはこのうち13億ユーロを負担。残り10億ユーロはDekabankが引き受ける。
\Dekabankにはこれまで、貯蓄銀行が計50%、州立銀行が計50%を出資してきた。だが、金融危機で財務が悪化した州立銀行の多くは公的支援を受ける条件としてDekabankからの撤退を欧州連合(EU)の欧州委員会から命令されていた。今回の取引により、州立銀は財務を改善する。
\DSGVのハインリヒ・ハージス会長は「Dekabankへの出資比率引き上げを通して同社との協力関係を強化することは貯蓄銀行の長年の目標だった」と述べ、今回の取引の意義を強調した。
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