独鉄道設備業界団体のVDBは5日、2010年の業界売上高が前年比4.8%増の109億ユーロとなり、最高記録を更新したと発表した。売上増は5年連続。内需が好調で、国外の不振が相殺された。
\国内売上高は51億ユーロで、13.3%増加した。同受注高も3.8%増の54億ユーロに拡大している。
\一方、輸出高は前年の59億ユーロからわずかに減少した(58億ユーロ)。ただ、国外受注高は15.7%%増の59億ユーロと大きく伸びており、今年は輸出が増加に転じる見通しだ。
\部門別では総売上の4分の3を占める車両が好調だった。これに対し、転てつ機、列車位置検知装置などのインフラ部門では受注高が13.8%減の25億ユーロと大きく落ち込んだ。VDBのクラウス・バウル会長はこれに関して、国内の鉄道インフラ投資額は年当たり2億5,000ユーロ不足していると指摘。ドイツ鉄道(DB)のみならず、それを所有する政府にも責任があると批判した。
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