高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)は13日の株主総会で、コンパクトカーを拡充すると発表した。同クラスのモデル数を増やすことで規模の効果を実現、収益力を引き上げる狙いだ。今秋から漸次、4モデルを投入していく。
\同社はコンパクトカーを「Aクラス」「Bクラス」の2車種で展開している。昨年の販売実績は前年比3%増の22万2,000台にとどまっており、高い利益率を確保には販売数を大幅に伸ばす必要がある。Daimlerは世界のコンパクトカー市場規模が現在の1,900万台から2020年には3,400万台へと拡大すると予想、生産台数を増やしても供給過多に陥らないとみている。
\まずは今秋、Bクラスの新型車を投入。主に保守的な顧客層に食い込んでいく。Aクラスは若者向けとして両車種の差別化を図る意向だ。
\コンパクトカー分野では競合のBMWとアウディが高級モデルを展開している。ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は「2011年はコンパクトカー市場に攻勢をかける」と述べ、競合2社への「宣戦布告」を行った。
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