鉄道大手のDeutsche Bahn(DB、ベルリン)が次世代高速鉄道車両を電機大手のSiemensに発注することが実質的に決定もようだ。14日付ロイター通信などによると、DBのリューディガー・グルーベ社長とSiemensのペーター・レッシャー社長はこのほどミュンヘンで会談。契約締結の障害となっていた争点をすべて解消した。取引はDB監査役会の承認を経て成立するという。
\DBは高速鉄道ICとICEの後継車両(プロジェクト名:ICx)を最大300編成、調達する計画で、取引金額は50億ユーロを超えるもよう。以前に明らかにされた計画によると、まずはIC車両(130編成)、次にICE-1型車両(76編成)、最後のICE-2型車両を新型車両へと更新する。
\両社の交渉は1年以上に及んだ。交渉が長期化したのはSiemensなどが製造した現行車両で故障が目立ち、DBの利益が圧迫されているためで、DBはこれを踏まえ、品質改善のほか、故障が起きた際の補償を強く求めてきた。
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