Deutsche Bank(フランクフルト)は18日、子会社BHF-Bankの売却を取り止めると発表した。リヒテンシュタインの同業LGTに売却することがほぼ決まっていたが、監督当局の懸念が強く、白紙に戻したという。今後は同子会社の資産管理事業を強化していく。
\Deutsche Bankは2009年、プライベートバンクSal. Oppenheimの買収に伴いBHF-Bankを取得した。BHF-Bankの買収には様々な金融機関が関心を示し、最終的にLGTが買収する見通しとなっていた。
\LTGは2008年、ドイツの富裕層の脱税をほう助していたことが発覚。同国事業で大きな痛手を受けた。このためBHF-Bankを傘下に収め、ドイツ事業を立て直す計画だったが、独金融監督庁(BaFin)は脱税問題を理由に取引を承認しなかったもようだ。
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