自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は4月29日の決算発表で、東日本大震災に伴い2011年1-3月期(第1四半期)の営業利益(EBIT)が7,800万ユーロ押し下げられたことを明らかにした。第2四半期にも特損を計上する見通しという。
\同社が震災に絡んで比較的大きな特損を出したのは三菱ふそうを子会社に持っているため。工場の操業停止や売掛金の回収難、部品メーカー支援が響いている。日本での生産はすでに再開したものの、工場稼働率は50%にとどまる。
\1-3月期決算自体は極めて好調で、EBITは前年同期比71%増の20億3,100万ユーロに拡大した。中国で高級車の需要が急速に伸びていることが最大の追い風で、売上高は17%増の247億2,900万ユーロを記録。最終利益は93%増の11億8,000万ユーロに達した。
\同社は2011年12月通期でも増収増益を見込む。EBITは前期実績の73億ユーロを大幅に上回ると予想している。
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