イスラエルが計画中の高速鉄道敷設プロジェクトから独鉄道大手のDeutsche Bahn（DB、ベルリン）が撤退した。独週刊誌『シュピーゲル』が1日報じ、同社の広報担当者が追認した。プロジェクトには国際法違反の疑いがあり、DBはリスクを回避した格好だ。
\同プロジェクトは首都エルサレムとテルアビブに高速鉄道を設置するというもので、同国は2017年までに開業する計画。投資総額は12億ユーロで、運行時間は約28分を予定している。
\同路線はイスラエルが不法占領するヨルダン川西岸地区を通過するため、国際法違反との批判が出ている。また、イスラエル当局が治安維持を理由に、路線周辺の農地にパレスチナ人が立ち入ることを禁止するとの懸念も強い。
\DBの関与に対しては数カ月前からパレスチナ人が批判。ドイツのペーター・ラムザウアー交通相もDBのリューディガー・グルーベ社長に宛てた書簡でプロジェクトからの撤退を求めていたという。
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