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2011/5/4

企業情報

ProSiebenSat.1―ベネルクス事業売却―

この記事の要約

独民放大手ProSiebenSat.1(ミュンヘン)は4月20日、オランダのテレビ・印刷メディア事業とベルギーのテレビ事業をフィンランドの大手メディアグループSanomaに売却することで合意したと発表した。取引額は12億 […]

独民放大手ProSiebenSat.1(ミュンヘン)は4月20日、オランダのテレビ・印刷メディア事業とベルギーのテレビ事業をフィンランドの大手メディアグループSanomaに売却することで合意したと発表した。取引額は12億2,500万ユーロで、売却益は主に債務の圧縮に充てる。同社の債務残高は昨年末時点で30億ユーロに上っており、短中期的に15億~25億ユーロへと削減する方針だ。

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同社は各事業の収益性や成長性などを検証するポートフォリオ分析を踏まえて、今回の売却に踏み切った。スカンジナビアの事業は売却しなかった。関係筋がロイター通信に明かしたところによると、ベネルクス事業の取引額が魅力的だったほか、ProSiebenSat.1の大株主である投資会社の米Kohlberg Kravis Roberts&Co (KKR)と英Permiraが同社の事業規模の大幅縮小を望まなかったことが背景にあるようだ。

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KKRとPerminaは保有するProSiebenSat.1株を年内にも市場で売り出すことを検討しているもよう。これが実現すると、同社はメディア企業で初めてDAX(ドイツ株価指数)入りを果たすことになる。

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