ドイツ連邦経済省が5日発表した2011年3月の製造業受注高（暫定値）は前月比で実質4.0％減となり、同1.9％増（修正値）となった2月から大幅に悪化した。大型受注が極めて少なかったことが影響。特に国外受注が4.3％減と振るわなかった。国内は同3.5％減。
\国外受注はユーロ圏外が5.5％落ち込み足を強く引っ張った。ユーロ圏は2.7％減で、減少幅は国内よりも小さい。
\分野別では投資財の不振が鮮明で、7.2％減を記録した。国内が7.4％減、国外は7.2％減。国外はユーロ圏が3.4％減にとどまったのに対し、ユーロ圏外は9.2％減と大幅に後退した。消費財は0.6％減、中間財は0.3％増だった。
\特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、2011年1～3月は前の期の2010年10～12月を2.3％上回った。国内が2.6％増、国外が0.4％増と、国内の好調が目立つ。分野別では中間財が2.2％増、消費財が1.9％増、投資財が0.7％増だった。
\経済省は景気回復の勢いが鈍っているものの、上昇基調は今後も続くとみている。
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