スイスの重電大手ABB(チューリヒ)は9日、オーストラリアのソフトウエア会社Mincomを金融投資会社Francisco Partnersから譲り受けることで合意したと発表した。顧客に提供するソフトの種類を増やす戦略の一環。取引価格は公表していない。
\Mincomは鉱業、エネルギー産業、軍需産業向けのソフトを開発しており、世界の鉱山大手20社のうち17社が同社製品を利用しているという。従業員数は約1,000人、売上高はおよそ2億ドル。ブリスベンに本社を構える。
\ABBはソフト事業の強化に取り組んでおり、昨年にはエネルギー管理ソフトメーカーの米Ventyxを10億ドル超で買収した。MincomはVentyxに統合される予定だ。
\ロイター通信によると、ABBは独Siemensとならぶ送電設備市場の最大手メーカーだが、関連のソフト分野では後れを取っているという。Mincomの買収により、将来性の高いスマートグリッド分野などで競争力を強化する。
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