高級自動車メーカーの独BMW（ミュンヘン）が4日発表した2011年第1四半期（1～3月）決算の売上高は前年同期比28.9％増の160億3,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。市場が急成長する中国のほか、米欧での販売も好調だった。「5シリーズ」「X1」「X3」など利幅の大きい高級車の売れ行きが伸びたこともあり、営業利益（EBITベース）は323.6％増の19億200万ユーロに急拡大。売上高営業利益率は11.9％にとなり、競合のAudi、Mercedesを上回った。
\今後の業績については慎重な姿勢を示した。中国販売の減速や、ドイツをはじめとする欧州市場の冷え込みが予想されるためだ。フリードリヒ・アイヒナー最高財務責任者（CFO）は「1シリーズ」の新モデル導入コストや、原材料価格の高騰、北アフリカ情勢、震災に見舞われた日本の現状もマイナス要因として指摘した。下半期は売上成長率、利益率がともに低下するとみている。
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