公的健康保険のAOKとBarmer GEKは3日、加入者が参加できる医師評価・検索サイトを開設した。4日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙などが報じた。
\同サイトはベルテルスマン財団と患者・消費者団体の協力により実現したもので、チューリンゲン、ベルリン、ハンブルク州での試験導入を経てこのたび全国サービスへと拡大された。両健保の加入者が「診療所は清潔か」「受診した医師を他人に薦めるか」など33の質問に答え医師を評価、利用者の医師検索に役立てる。
\導入に懸念を示した医師らの立場を配慮し、利用者を両健保の加入者3,000万人に限定。保険番号入力を伴う事前登録を前提としたうえで、利用者によるコメントの書き込みができないようにし、誹謗(ひぼう)中傷の防止を徹底した。また、高評価を得た医師の公表は行わない。
\AOKのユルゲン・グラールマン副会長は、同サイトは利用者が適切な判断基準に沿って医師を選択できるようにすることを目的としていると強調。また、医師は評価を通して医療サービスの質を向上できるとの見方を示した。来年にも利用者を公的健保の全加入者(7,000万人)に拡大したい考えだ。
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